アルタイルズ4期入部式 『決めれば勝ち』

2020/08/19

 やっとここまでたどり着いたという安堵。社会情勢が悪化を続けるがゆえ、来月にはどうなるのかという不安。「この日ぐらいは」と控えめに踊る気持ち。8月4日、様々な感情が入り乱れる中、アルタイルズ第4期の入部式が、やっと行われた。

 勧誘はかつて経験したことがない逆境続きだった。もともと入学者数が例年より25名以上少ない213人。男女比も過去にないほどの男子減。そこにコロナショック。密を避けるために、勧誘のアピール機会はほぼ失われ、声をかける接触すら制限された。それだけでも相当な逆境だが、そこに「観測史上最長」の梅雨が襲いかかってきた。体験会を企画するも、雨雨また雨。

 例年であれば、ぼんやりと他の部に興味がある新入生を体験会に(なかば強引に)引っ張り込み、そこでラグビーの楽しさとアルタイルズの雰囲気を感じてもらい、入部者数を増やしてきた。なのに、例年よりかなり少ない男子に、アピール機会もなければ接触も制限され、さらには体験会すらまともに開けない。「諦めたら終わり」という現実と向き合い、部員一丸となって知恵を振り絞っては、戦車に小石を投げるような小さな小さな努力を続けた。
 そんな想いが実っての18人(選手16人、マネージャー2人)。勇気を出してラグビーの世界に踏み込んでくれた新入生18名と、「アルタイルズ」というクラブのためにこれほどのまでの努力を続けてきた上級生たちに心から感謝を伝えたい。



ソウ
「入部動機は元々ラグビーに興味があり高校からやってみたかったからです。第一印象は先輩方が優しくて、活気のある部活だなと思いました。3年後の最終目標は、チームを引っ張っていけるような選手になっていたいです。ラグビーだけではなく、私生活でも同学年や下級生の手本になるようになりたいです。」


トウマ
「入部の動機は今までラグビーをやっていて、高校でもやるかどうか悩んでいた時に先生から誘われたからです。アルタイルズの第一印象はみんなが仲良くてやる時はやる、オフの時は気を抜くというメリハリがきちんとしていると感じました。今よりも体を大きくして、自分よりも大きな相手に臆せずにタックルできるようにしていきたいです。」

カイオウ
「平工ラグビー部を選んだのは、中学の時説明会の後見学に行った時すごく雰囲気が良かったからで。ラグビーを本当に楽しくやっている人達がたくさんいて、自分もここでラグビーがしたいって思いました。ライバル校を余裕で倒せるようなチームにしたいです。強さだけではなく人間性も強くしていきたいです。」

エイト
「部のみんなが明るく、先輩方も一年生に分からないところがあったら丁寧に教えてくれたりしていていいなと思いました。試合にも出れるようにして体力をつけて練習にもちゃんと参加できるようにしていきたいです。」

竜雅
「 入部の動機は部活動体験に行き明るく笑顔でラグビーをするアルタイズの皆さんを見て自分も皆さんと一緒にラグビーをしたいと思ったからです。明るくメンバー同士の仲が良く、いつも笑顔で心からラグビーを楽しんでいるチームだと思います。 今から体づくりを頑張ってラグビー強豪校にも負けないくらい強くなり、今のアルタイズのように明るく楽しいチームの一員になります。」

ハヤテ
「入学当初は部活に入る予定がありませんでしたが、勧誘され体験に行ってみて部の雰囲気がどの部活よりも明るく入部したいと思ったから入部しました。しっかり3年間辞めずに続けて自分の体格を活かせるポジションについて試合に出て活躍できるようになりたいです。」

レイヤ
「入部の動機は、中学校の頃の先輩に誘われて体験会に行ってみたらとても楽しくて優しい先輩達が沢山いて雰囲気も良かったからです。三年間の目標は、今までの自分の怠惰な生活のせいで無駄につきまくった脂肪でたるんだ自分の腹を全部筋肉に変えることです。」

ソウマ
「入部の動機はなんとなく。第一印象は元気がいいことです。3年間分のすべての力をだしきります。」

翔太

「先輩の勧誘で部活の体験会に行って、みんな明るくて元気で楽しい部活だったので入部しました。3年後は怪我を出来るだけしないようにして自分の特徴を生かしたポジションでスタメンをとれるように頑張りたいです。」

ユウスケ
「ラグビーをやっていて高校でも続けていきたいと思ったから。平工を選んだ理由はチームの雰囲気が良いと思ったからです。今より身体を強くして先輩達を超えるチームになりたいと思います。」

ショウヘイ
「体験した時に、部活の雰囲気が良かったし、先輩も頼れる感じの人が多かったので入部しました。試合に出た時に足手まといにならず、責任ある行動をして、活躍出来るようになりたいです。」

カイト
「友達に誘われたのが動機ですが、下駄箱のところで掛け声してて、元気のいい部活だなぁーと思っていました。最終試合では必ず悔いのないようにプレーし、今までやってきた仲間と最後まで笑い合えるような終わり方が理想です!」

ハル
「翔平に誘われて行ったのがきっかけで、練習参加して見ると楽しそうな雰囲気で先輩がずっと笑顔で過ごしやすかったです。目標は悔いなく次の道に進める心を持つことです。」

レツト

「入部の同機は、ラグビーをやってたから入ろうか迷ってる時に先輩などから誘われたから。第一印象はすごく明るくて楽しそうな部活だと思いました。試合に出て相手にビビらないでタックルし、活躍します。」

喜生
「入部の動機は部活動の雰囲気がとても良かったからです。第一印象はとても明るくて仲の良い部活だと思いました。試合に出て、誰にでも怖がらずにタックルに行けるような人になりたいです。」

ユウト

「入部の同機は、先生と部活の先輩の勧誘、従兄弟の誘いと、部活の雰囲気が良かったこと、先輩が優しいことです。従兄弟を越せるように頑張って今の上級生みたいになれるように頑張ります。」

あやの

「頼りにされたり人のために何かをすることが好きで、マネージャーになりたいと思いました。アルタイルズはみんな優しくて、でもしっかりやるとこはやる!っていう所がかっこよく、そんなみんなのサポートが出来たらいいなと思いました。そしてアルタイルズのサポートをしていたら自分も一緒に成長できると思い、入ることを決めました。
まず、自分が健康であること。そしてみんなに頼られて、誰のどこが今悪いのか誰が体調を崩しやすい、怪我しやすいなどを把握していてそれに万全な状態を作っている。そして、何があっても焦らず対応出来る。そんなマネージャーになっていたいです。あと、勝利した時に一緒に喜べるようにしっかり自分もプレイヤーかのように試合に臨めるようになっていたいです。」

ことは
「この部活に入るか迷っていて体験に来たら、すごく部の雰囲気が良くみんなが仲良くて楽しさ溢れる部活なんだなと思いました。しっかりみんなをサポートして、3年後この部活に入ってよかったなと思えるようにしていきたいです。」


 新入生の皆さん、ラグビーには他のスポーツではなかなか体験することができないような喜びと感動、味わいがあります。一度ラグビーの魅力が心にしみると、しんどくても決してラグビーから離れる気にはなれない中毒性があるスポーツです。ラグビーは全ての瞬間に自分の心の弱さを突きつけてきます。それを克服するために、己の弱さを認めて自分を変えるための挑戦を続けなければ、選手として、人間としての成長はありえません。


 勇気、絆、責任。それらの原動力は、仲間への愛。それに自分へのプライドとチームに対する誇り。そんな日々で、必要だから自然と身についてくる知性、思考力、判断力、優しさ、思いやり、自己管理能力。そこまでくそ真面目な人間力を求めるくせに、実際の動きはと言うとどこまでも自由。走る、蹴る、投げる、当たる、逃げる、だます、自分の個性を活かすことこそが大切で、ひたすら自由。そんなスポーツだから、「将来のイギリスを背負う紳士の育成手段」と考えられ、「紳士のスポーツ」とう名のもと、主に上流階級で行われてきた歴史的背景があります。

 どうかこのラグビーというスポーツと、アルタイルズという組織を信じ、3年間やり遂げてほしい。「辞める」と「辞めない」の選択肢があると人間は迷い、苦しむもの。「俺は絶対にやり遂げる」と腹をくくってほしい。「この道から逃げない」と決めたら、しんどいことも一気に楽しくなるから。成長角度が急激に上向きになるから。そう、決めれば勝ちだ。2年3ヶ月後、澄んだ瞳とたくましい肉体で、最後の戦いに臨む皆さんの姿を見るのを、心から楽しみにしています。


「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠に少年の魂を抱かせてくれる」

元フランス代表主将。ジャン・ピエール・リブ

↓大磯高校、西湘高校、神奈川工業との1年生タッチフット対決