豊島組始動 『戮力協心』

2019/12/26

 10月28日、鎌田組の引退の翌日、新チームが始動した。鎌田組同様、多様で強烈な個性がひしめく代。例年とは異なり、まずは一人のキャプテンに定めず4人の共同リーダーを置いた。チームいちのスキルと経験値を持つリョウ、圧倒的パワーとリーダーシップのツバサ、笑いと情熱の男マサチェロ、圧倒的な人望を集める人格者のコウスケ。4人がそれぞれの個性を発揮しながら、新人戦までチームを引っ張ってもらった。

 始動から約2ヶ月、鎌田組から進化するために様々な新しいやり方に挑戦している。「全員リーダー制」「15の掟」「グループシステム」など大きなものから、クールダウンの廃止や週目標ファイルの相互チェックなど小さなものまで、リアリティとクオリティにとことんこだわっている。


 迎えた新人戦、抽選の結果、相手は桐光学園と桐蔭中等。両校ともシード入りを狙う強豪私立。明らかに格上へのチャレンジとなった。3年間もアルタイルズのスタメンの大部分を占めてきた鎌田組の後だけに、新チームのメンバーで公式戦出場のある者は極めて少ない。それに加えて練習期間も期末試験や資格試験と重なっていたため、メンバーが揃うこともほぼ無し。正直言うと、現時点では準備、経験値、実力などすべてが足りず、「勝ちにいく」と口に出すこともはばかられる状態だった。

 初戦の桐光学園戦。最終スコアは「28-5」という快勝。全くの想定外だった。昨シーズン、Aチームの台になり続けた経験が、ある程度の実力と化していた。
 続く桐蔭中等戦、最終スコアは「7-19」。これも想定外の大善戦と言っていいだろう(昨年も新人戦で対戦し、14対43)。ゲーム中に相手の高い地力を体感したからか、ゲーム運びが消極すぎてもったいない場面が多かった。しかし、強みを出せばこのレベルでも通用する自信を掴むことができた。新チームになってまだ何一つ形になっていない段階での新人戦。今後の成長に向けて確かな手ごたえを掴み取ることができた。


 桐蔭中等戦の翌日、この2ヶ月を踏まえ、上級生の話し合いによってキャプテンがついに決まった。それに伴い、バイスキャプテンや各グループのリーダーも確定。アルタイルズ豊島組が誕生した。


前キャプテン・鎌田海吏と握手

キャプテン・コウスケ
『僕の今の気持ちは、期待だけでなく不安もあります。今までのキャプテンはとても頼れる先輩でした。まだ自分がそのような存在になれるイメージが出来ませんでした。しかし悩んでもその不安は解消しないので、リュウト君やカイリ君のような存在に少しでも近づけるように変わっていこう決意しました。僕はアルタイルズを平工の顔となる部活にしたいと思います!また部員全員が誇りを持てる部活にもしていきたいと思ってます!その為には、オンザピッチとオフザピッチの個人個人の意識を向上させていき、アルタイルズをONE TEAM にしていこうと思います!』


FWバイスキャプテン 管理グループリーダー・ツバサ
『今の自分の気持ちを正直に言うと、ワクワクやドキドキの他に少し不安があります。1、2年生は楽しくラグビーをしています。しかしその反面、少し怠けたりする人もいます。これからは自分含めてコウスケとリーダーグループみんなでもっといい部活にしていきます!それと同時にプレーでみんなを引っ張れるバイスキャプテンを目指します!』


BKバイスキャプテン 兼 ストラテジーグループリーダー・リョウ
『バックスのバイスキャプテンとゲームリーダーを努めさせていただきます。去年はバックススリーのリーダーをやっていたので、今度はバックス全体をまとめられるように精一杯努力し、頑張って行こうと思います。ゲームリーダーも任されたので、チームが勝てるように良い戦術を考え、この1年間豊島組でチームの目標である「打倒平学」を達成できるように、これからの練習を頑張って行こうと思います。そして、キャプテンをしっかり支えていき、悔いの残らない1年間にしていこうと思います!』


モラルグループリーダー・マサチェロ
『僕はこの役を任された時、先生に「おまえは命令に従うだけの兵士の器じゃない」と言われ、とても心にきたのを覚えています。今現在、部員が多い中モラルを保つのではなく、今以上にすることが必要だと思っているので、キャプテンを支えると共に「アルタイルズ」をより良い集団にしたいです。』


ストレングスグループリーダー・レオ
どうも、ストレングスグループのリーダーに選ばれたレオです。グループのリーダーに選ばれてちゃんとできるか不安な気持ちもあれば、先生に頼りにされているのかなと少し嬉しかったりします。ウェイト管理リーダーの仕事も任されているのですが、多分一番大変な大役なんじゃないのかと、なってみて改めて思いました。その理由は、やっぱり人それぞれ個性や性格があるわけで、俺が何かを言っても変われない人が必ずいて、いつも俺ならそういう人は見捨ててしまうのですが、今年の代の目標が勠力協心(全員の力を結集し、一致協力して任務に当たること)なので、なるべくなら誰も見捨てずに全員で強くなっていきたいので、俺のリーダーとしての抱負は、ウェイトをサボる人をゼロにして、みんなにもっと自身をつけてもらい、少しでもチームの勝ちにつながるようにすることです。


管理グループリーダー・リョウガ
『今は僕がリーダーになると思ってなくて責任感でいっぱいです。1年のころは、先輩とかに「この日までに出してね」とか言われてたのを守っていたので、いざ自分がその立場になるとしっかりしなきゃって気持ちになります。リーダーとして来年の3月までにはラグビー部の全員が提出物を期限内に完璧に出せるようにさせたいです。なぜ、3月なのかというと4月ぐらいになると新1年生が入ってくるので、その子達に「期限内に出すのが当たり前にできるのか」とか思ってくれたら見習ってくれると思うし、ラグビー部自体の印象も少しは変わると思うから目標を3月にしました。目標を達成するためにはじめのうちは、出すのが遅れた場合ペナをつけ厳しくしますが、最終的には全員出せるようにリーダーとして頑張ります。』


環境グループリーダー・ハルキ
今の気持ちは、これからどうなって行くんだろうという期待と、どうしていけばいいんだろうという不安があります。これから先、悩んだり迷ったりする事が増えていくと思います。その度に、チームの一員としてもリーダーとしてもまだまだ未熟ですけど自分がどうすれば良いのか考えて、少しずつ成長して行けたらいいなと思います。リーダーとして頑張って頼られる存在になりたいです。


1学年リーダー・エイシ
『この豊島組がたくさん努力すれば強いチームになれると思います。そのために僕がやりたいことは一年生のレベルを上げ底上げをし、誰が出ても遜色ないチームにしたいです。そして、鎌田組を超えます。』

 2017年4月のアルタイルズは誕生した。当時3年生だった萩谷組(2名)は「誕生」の代。もがきながらも試行錯誤を繰り返し、組織が目指す姿を見出した内藤組(6名)は「変革」の代。急激な改革を成し遂げた偉大なるこの2つの代をアルタイルズ0期とし、アルタイルズ誕生と同時に入学し、3年間で組織を創り上げた鎌田組をアルタイルズ1期と呼ぶことにした。
 アルタイルズ2期・豊島組。同期は12名。これまでの歩みやメンバーの現状と個性を考えると、「ほどほど」の結果にはきっとならない。物語はきっと飛躍か沈没のどちらかだ。それは一人ひとりの覚悟にかかっている。


アルタイルズのビジョン
 『笑顔と愛とプライドのあるチーム』
アルタイルズのミッション
 『メンバー全員が最高の思い出と感情経験、生涯の仲間を獲得する』
 『学校をリードする集団となる』
 『環境に屈しないニュータイプのクラブとなる』

豊島組の戦績目標
 『平塚学園を倒して地区優勝』
豊島組の組織目標
 『戮力協心』全員が心を合わせて努力し、目標を達成する。

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12月25日、Xmas 部内マッチ!