アルタイルズ5期入部式 『その段を上ると』

2021/05/10

 5月7日、オオワシが悠々と大空を羽ばたく姿が見えそうな晴天のもと、アルタイルズ5期の入部式が行われた。今年は学校が過去最大の定員割れとなり、入学生は例年の約3分の2に相当する165名しかいない(ただでさえ部活動加入率の低い学校なのに)。そんな中、「こんな逆境下でも絶対に15人」の強い決意の元、全員が一丸となって例年以上に執念深く勧誘を続けた。

 アルタイルズは常々「目標設定」というものに格別重きをおいている。その一歩目として1年生のときにレクチャーしていることは、「〇〇したい。〇〇になりたい」という願望形ではなく、「〇〇する。〇〇になる。」という決定形にし、そこから逆算してやるべきことを時間軸に落としていくという技術だ。
 今回の勧誘に際しても、本当にこの考えの重要さを思い知った。言い訳ならいくらでも思いつく逆境下で、「15人絶対に入れる」という決定形から執念深く淡々と努力を重ね、見事に15人の新入部員を迎え入れることができた。関東予選で目標としていたベスト16入りを果たし、県総体7sでもブロック優勝を果たしながらの勧誘の大成功。疲労や多忙に屈することなくポジティブに努力し続けた全部員に、心から敬意を表したい。

 新入部員の皆さん、入部おめでとう。不安や迷いもあっただろう。それでも勇気を出して一歩前に踏み出したこと、本当に素晴らしいことです。みんなを心からリスペクトします。ラグビー部への入部を迷いながら前に進めなかった同級生はきっと何人もいます。その中で決断して一歩前に踏み出した自分に自分を褒めてやってください。そして、これからラグビーを続けていくということも、また大きな価値のあることです。
 ラグビーには他のスポーツではなかなか体験することができないような喜びと感動、味わいがあります。しかし同時に、ラグビーは全ての瞬間に自分の心の弱さを突きつけてきます。それを克服するために、己の弱さを認めて自分を変えるための挑戦を続けなければ、選手として、人間としての成長はありえません。

 よきラグビーに必要なことは、勇気、絆、責任。それらの原動力は、仲間への愛。それに自分へのプライドとチームに対する誇り。そんな日々で、必要だから自然と身についてくる知性、思考力、判断力、優しさ、思いやり、自己管理能力。そこまでくそ真面目な人間力を求めるくせに、実際の動きはと言うとどこまでも自由。走る、蹴る、投げる、当たる、逃げる、だます、自分の個性を活かすことこそが大切で、ひたすら自由。そんなスポーツだから、「将来のイギリスを背負う紳士の育成手段」と考えられ、「紳士のスポーツ」とう名のもと、主に上流階級で行われてきた歴史的背景があります。

 どうかこのラグビーというスポーツと、アルタイルズという組織を信じ、3年間やり遂げてほしい。「辞める」と「辞めない」の選択肢があると人間は迷い、苦しむものです。「俺は絶対にやり遂げる」と腹をくくってほしい。「この道から逃げない」と決めたら、しんどいことも一気に楽しくなります。成長角度が急激に上向きになります。そう、決めれば勝ちです。

 それでも「辞めたいな」「ついていくの、きついな」と思うこともあるかもしれない。だけどそんなときは、「あ、今までの自分では上れなかった段が目の前にあるんだな。」「この段を上ると、成長した自分と新しい景色があるんだな」と気づいてください。ラグビーを選んだのは、「自分を成長させたい。新しい自分になりたい」という思いがあったからなはずです。苦しいときや悩んだときは、実は成長のチャンスを迎えたときです。先輩たちのように、上を向いてポジティブに乗り越えてください。君たち一人ひとりの人間としての底力を信じ、期待しています!




ダイチ
『入部のきっかけは、初めは兄がやっていてとてもいい部活だと両親が言っていたからです。でも実際に自分の目で見て、なんてカッコイイスポーツなんだろうと思って入りました。三年間の目標は「めげない」「基礎を大事に」「卒業した時に少しでもメンタルが強くなったなと思えること」です。』


ショウマ
『平工を選んだのは、公立でラグビー部があると聞き、そして高校から始めたという人がほとんどと聞き、皆と同じステップからスタートを切れると思ったからです。早く復帰できるようにリハビリを頑張り、先輩達と1年生と練習、試合できるように頑張ります!』



『高校生でラグビーを続けたいと思い、ガチでやるより明るく楽しくラグビーをしたいと思いました。親に進められて初めて練習に参加したときに、自分が続けたいと思った部活の雰囲気だったから平工を選びました。先輩のように強くなり、チームを引っ張って行けるような存在になりたいです。』


ケイト
『入部の動機は、体験会に行った時に部活の雰囲気がよくて楽しそうだったからです。3年間の抱負は、ちゃんとやる時と楽しむ時のメリハリをしっかりとつけれる人になることと、筋肉をたくさんつけることです。』


ルイ 
『自分のメンタルを変えたくてラグビー部を選びました。抱負はアルタイルズに貢献することと、筋肉をつけて先輩たちのようになることです。』


リョウタ
『入部動機は、自分の体格を生かせると思ったからです。3年間の目標は、誰にも負けない体を作り、ベンチプレス100キロ以上あげることです。』



『入部動機は、小学4年生からやっていたラグビーを高校でも続けたかったからです。中学生の頃から何回か練習に参加していましたが、平工ラグビー部はみんなが優しく練習を楽しくしてくれる先輩たちがたくさんいて、雰囲気もすごくよくて自分も一緒に練習したいと思いました。抱負は、個人スキルを磨きあげることです。経験者として未経験者の手本になりたいです。』


ユウア

『最初は陸上部に入ろうと思っていたのですが、友達にラグビー部に誘われ体験してみたら楽しかったので入部しました。チームに貢献してしっかりと結果を残していきたいです。』


コウタロウ

『中学の時にテレビでラグビーの試合を見て、自分もやってみたいと思ったので入部しました。いっぱいトライできるような選手になりチームに貢献したいです。努力しますのでよろしくお願いします。』


ハルト

『入部の動機は、新しいことをやってみたかったのと体験会に行った時にとても雰囲気が良く先輩達が優しく教えてくれて楽しかったからです。3年間、ラグビーを楽しみながらも全力で取り組み、チームの貢献します。』


トミ

『』


アキラ
『入部の動機は、新しいことをやりたかったことと、友達が「入って待ってる」と言ってくれたからです。自分を超え続けて、そしてみんなに追いつきたいです。』


ダン
『中学の時に始めたラグビーが好きで続けたいと思いました。自分の身長が低いというハンデを覆し自分のスキルをあげ向上させアルタイルズに貢献、活躍できるように努力を尽くしていきたいです。チェスリンコルビのような小さくてもそんなの感じさせない前向きで自信に溢れたプレイ、そして身長をカバーするようなスキルを備えたスポーツマンシップのある選手になりたいです。』


ヒデハル

『最初は迷ってましたが、雰囲気がとても良くて入りました。3年間とにかくメンタルをしっかりしていきたいです。これから先、上手くいかなくても前へ前へと進めるような人になりたいです。自分がボールを持ったら自分でトライができるぐらい体を強く、速く、重くしていきたいです。』


モトヒロ
『平工を選んだのは、雰囲気が良く、先輩達が優しいことと、松山先生にラグビーを教えてもらいたいと思ったからです。アルタイルズの役に立てるようになりたいです。大きな身体にするための身体づくりに励み、兄に負けないよう努力します。』


最後に、高校時代に好きだった言葉を贈ります。

「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠に少年の魂を抱かせてくれる」
元フランス代表主将。ジャン・ピエール・リブ


追加トピックス
『県総体セブンス ブロック優勝しました!』



カイオウ(7sキャプテン)
『我々アルタイルズは今回の大会の前日からセブンスの練習をして、セブンスの動きがあまり分からず、このままで大丈夫かと思いましたが当日になりいざ試合に臨むとチーム全員がオールアウトをして全員が前に前にと意識することができて、リーグ内優勝を果たすことができました!コロナ禍の中このような大会に出られて光栄です!』


シゲ
『今回約1年ぶりくらいの7sを開催し、参加させて頂きました自分はまだラグビーを始めてから日が浅いので7sのルールや勝ち方など所々、理解できていない部分がありメンバーに選ばれてから初めてやるような事で、自分自身全くと言っていいほど、動けていなかったと試合をやったあとの今つくづく思います。でもやっぱり人数が少なくてもラグビーの楽しさがあり、一つ一つの考え方があってすごく心躍るような体験ができて良かったと思います。これからもまだ7sがいくつかあると思うので今回の経験を活かしてもっとチームの強みを生かしたアタックやディフェンスを考えて相手が驚くパフォーマンスを作り上げて行きたいと思います。また、会場には保護者の方々は入場することが出来ませんがこれからもアルタイルズの応援をよろしくお願いします。』

大会後は7校の1年生を集めて「タッチフット交流大会」を行いました!



『みんなで楽しくタッチフットすることができ、他校の人たちと交流することができました。ありがとうございました。』