アルタイルズ豊島組卒部式 「実家」

2021/03/29

 3月28日、緊急事態宣言が明けた最初の日曜、ドラマチックに駆け抜けていったアルタイルズ豊島組の追い出し試合と卒部式が行われた。
 コロナの影響で例年よりも日程が遅くなったため、4日後に就職もしくは進学を控える身。ケガをするわけにはいかず、タッチフット大会中心となった。久々に愛する同期が集まってのタッチフット大会。スタミナが早々に尽きてしんどくなっても、同点ジャンケンで後輩に負けても、とびきりの笑顔を押さえることはできなかった。豊島組の門出を見届けるべく内藤組と鎌田組も集まり、グランドいっぱいに笑顔と笑い声が溢れる素敵な時間となった。

 タッチフット大会は主役である豊島組2チームが決勝にもいけず敗退する大波乱。優勝は「キングオブアルタイルズ」と表したくなる男、内藤龍斗がいつもの怪力でぶんどっていった。
 豊島組の強い希望により、最後はくれぐれもケガに注意してアリアリのゲームを7分だけ。予想通り「ケガしないようにプレー」なんてできるわけもなく、激しく現役と身体をぶつけ合った。

 ラストワンプレーは昨年と同じ展開、MGさやかが10人程度を蹴散らし?独走トライを決めて締めくくった。

 この日は「夜から強い雨」の予報だったが、いったい誰の行いが悪いのか。いや、これは天からの祝福のシャワーなのだと考えよう。ゲームの7分と直後の胴上げ&写真撮影の15分間だけ、冷たい雨が降り注いだ。




 視聴覚室に移動し、卒部式。OB代表挨拶では前年度キャプテンの鎌田海吏が全員の期待?予想?通り挨拶・・・。同期の好漢・秋山俊輔がすぐにサポートに入り、素敵な贈る言葉を豊島組に贈った。保護者のご挨拶の後、1年生と2年生からそれぞれ「贈る芸」で場を和ませた。例年通り、卒業記念映像と監督挨拶、卒業生へのギフト贈呈、卒業生挨拶。最後に校歌(飛沫に注意して小声で心を込めて)とスリーチアーズで締めくくった。




豊島幸介

「両親と先生には感謝しかありません。ありがとうございました。今こうやって自分がここにいれるのも、同学年のみんなや先輩たちの姿を見てきたおかげだと思っています。また、僕たちの代になって何だかよく分からないコロナとの戦いになって、正直みんな心が折れそうになったし、人との関わりがなくなったせいで、何だかよく分からない、頑張らなきゃいけないのに何をすればいいのか分からなくて、正直難しい時期でした。だけどそこをみんなで団結して乗り越えることができたので、アルタイルズはこれからもきっと大丈夫です。現役のみんなはもっと上を目指して頑張ってください。ありがとうございました。」


荒井翼
「3年間本当に濃くて楽しくて、最高の仲間たちでした。ありがとうございました。」


山田雅智呂
「この仲間たちと3年間一緒にいたんだなぁ、もう3年間経ったんだなぁってしみじみ思います。濃い思い出でとても楽しかったです。また手軽に笑いたいなぁって思ったらまた呼んでください」


沢光
「1年ぐらい出遅れたけど、先生とか親とかみんなのおかげでやってこれました。本当にありがとうございました。」


タバレスアレック龍騎
「仲が良かった友達がみんな途中で辞めてしまって、俺も辞めようか悩んだけど、続けてきて本当に良かったと思います。3年間本当にありがとうございました。」


上西一輝
「最初はこの部に入るとは思ってなかったけど、本当に3年間この部活がなかったら楽しくなかっただろうなと思い、本当に入って良かったと思います。ここで得た絆は崩れないと思うので、これからも遊んだり一緒に生きていきたいと思います。」


畠山崚
「本当にこの3年間はすごい3年間で、たくさんの思い出ができました。これからも同期のみんなとは仲良くやっていきたいです。本当にありがとうございました。」


池田怜央
「ケガがあってもやってこれたのは、先生やみんなのおかげです。感謝しています。本当にありがとうございました。」


森山春樹
「僕は高校に入るまで運動も勉強も全部頑張ってこなかった人間だったので、高校では頑張ろうと思ってここに来ました。みんながいてくれたから、最後まで頑張り抜けた気がします。ここで得た経験を活かし、社会でも頑張り続けたいと思います。3年間ありがとうございました。」


小汀翔太
「ケガが多くて途中で辞めようかと思ったこともあったけど、仲間に相談してなんとか続けてきました。後輩のみんなも悩んでも仲間がいるので、辞めずに頑張ってください。」


池田怜加
「肩をケガして苦しんでいた自分が今ここに立っているのは、支えてくれた先生やチームのみんなや池永さんのおかげです。本当にありがとうございました。」


平野三也加
「いっぱい迷惑かけたし、色々あったけど、最終的にはチームがまとまって嬉しかったです。これから社会人になっても池永さんから教わったテーピングを何かあったら巻きにきたいと思います。3年間ありがとうございました。」



 ある3年生の挨拶の冒頭でこう口にした。

「今日久しぶりみんなの顔を見ると、実家のような安心感があります」
 感情豊かで個性があちこちに飛び出た豊島組。正直、最後の1年まではバラバラだった。あがき、ぶつかり、悩んだ3年間。コロナによる隔離が絆を強め、共に流した涙がお互いをさらに寄せ合い、いつの間にか家族のような強固で感情的な結びつきになっていた。
 3年間、おつかれさまでした。本当にありがとう。アルタイルズは、いつでもみんなが帰れる場所であり続けます。